働き方改革によって、都心部を中心に急速に普及の進んだリモートワークの影響を受け、女性の働き方も大きくその形態を変えました。主に通勤の点では、男女ともに「働きやすくなった」「ずっとこのままリモートワークがいい」という声が目立つリモートワークですが、特に女性にとっての魅力も高いものになっています。
特に、エンジニア社会はまだ男社会で、程度の大小はあっても、オフィスにて女性のみが割を食うことがありました。会議の片づけやお茶入れを女性だけが頼まれる、女性社員だけが男性上司・同僚から背格好を揶揄されるなども該当します。
こうした「差別と騒ぎ立てるほどの大問題でない、些細だが女性だけが確かに受けている差別」は「マイクロアグレッション」と呼ばれ、リモートワークによってこうしたオフィス特有のマイクロアグレッションが回避できる環境は心の負荷を減らせます。
さらに、男女によって差のある快適な室温についてもリモートワークは解決しています。特にこれは夏に顕著で、PCを多く稼働する環境では室温は高くなるものですが、男性にとって快適な温度にすると冷え性の女性にとっては寒すぎる、逆も然りという問題がおきがちです。同じ部屋で作業する以上は、どちらかがどちらかに合わせるしかない、ということもリモートワークでは解決されます。
心身双方に安心で快適な環境は仕事への集中力を高めて、仕事の能率も向上させます。魅力がありつつも今後リモートワークが継続されるかわからない職種であれば、積極的にリモートワークの継続を呼び掛けてみましょう。